「裏切られないために期待しない」ことは正しいのか。

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こんにちは。onekoです。

今回は普段と一風変わった記事を書きました。

テーマは「人に期待しなければ楽になれるのか。」です。

小学校の時から今に至るまで、私は数え切れないほど友人の相談を受けました。

これは自慢でもなんでもなく、自分が大切だと思う人達に幸せになってもらいたい気持ちが、少しでも伝わってくれたからなのではないかと勝手に解釈しているものです。

ジャンルは様々で恋愛や進路・運用、時には自殺の相談を受けたこともありました。

そんな私が受けた相談の中で、頭を悩ませたのがこのテーマでした。

「もう誰にも期待しなければ辛い思いをすることもない。」

この記事では、同じ悩みを持つ人が少しでも参考にしていただける、そんな内容になっていると思います。

人に裏切られたことのあるあなたへ

突然ですが、皆さんは他人に裏切られた経験はありますか?

おそらく、多くの人が経験していることではないでしょうか。

この記事を読んでくださっているあなたも全く身に覚えがないという人はなかなかいないでしょう。

例えば、「彼氏(彼女)のことを信じていたのに浮気された。。」「友達だと思っていた人に騙された。。」など、このようなことに日々苦しんでいる人の話は、SNSで毎日のように出てきます。

そして、それらに対して「裏切られるくらいなら、最初から期待しない。」「自分のことしか信じない。」と自己防衛に思考が切り替わる人が出てくることでしょう。

何を隠そう、以前の私もこのように考えていた時期がありました。

”以前の”と前置きをさせていただいたように、今の私は先述したものとはまた少し違った思考に至っています。

考えが変わったことが良かったのかはさておき、皆さんに共感できる私だからこそ伝えたいことがあるのです。

人に期待したことで起こる事象。

相手に期待した際に起こることを想像してみます。

具体例を挙げるなら、「恋人ならこれくらい私に尽くしてくれるだろう。」「友達なら、親なら、大人なら、子供にこういうことを教えてくれるだろう。」ということなどでしょうか。

期待した人にとっては、その時点である程度相手が行うパフォーマンスの基準を定めることになります。

そのため、その基準を満たす反応が返ってきた際には、「期待に応えてくれた!嬉しい!」とポジティブな気持ちになり、

基準に満たない反応が返ってきた場合は「裏切られた!ひどい!」という気持ちになってしまいます。

ではそれを逆説的に考えた場合、相手の感情を想像するに、

「この人に期待してもらえて嬉しいな。」「期待に応えられるように頑張ろう!」とポジティブに捉える人もいるかもしれません。

はたまた、「期待なんかされても困るよ。」「上から目線じゃない?」とプレッシャーを感じたり、不快になる人も出てくるでしょう。

言ってしまえば、その人次第ということになるのかもしれませんが、同じ行動を取っても基準によって評価が異なってしまうことがわかります。

人に期待しないことで起こる弊害

ここでは、裏切られた経験から人に期待しなくなってしまった場合について考えます。

メリットとしては3つあります。

①基準を設けなければ、期待以上も以下もないため、感情の浮き沈みが少ない。

例)何かミスが起こったとしても、「ああ、そうなんだ。」で終わる。

②感情に流されない状況判断がしやすい。

例)ここは感情的になってはいけない場面なのかも!

③新たな危害から心を守ることができる。

例)もう誰とも付き合わなければ、彼氏(彼女)に傷付けられる心配もないよ!

次にデメリットとしても3つあります。

①期待に応えてくれるかもしれなかった人を見逃すことになる。

 例)「あの人だったら、傷を癒してくれたかもしれないのに。。」

②感情の揺れる幅の少ない人生になってしまう。

 例)「最近は喜ぶことも少なければ、悲しくなることも減ったなぁ。。」

③期待されないことがそもそも不快だと感じる人もいる。

例)「あの人、最初から諦めてるのわかるからテンション下がるよね。。」

芦田愛菜さんの語る自分原因論

ここで、筆者が感銘を受けた芦田愛菜さんの言葉を引用させていただきたいと思います。

「『その人のことを信じようと思います。』っていう言葉って結構使うと思うんですけど、『それがどういう意味なんだろうって考えた時に、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と感じて。」

「だからこそ、人は『裏切られた』とか『期待していたのに』とかいうけれど、別にそれは『その人が裏切った』とかいうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えた時に『その人もその人なんだ』と受け止められる『揺るがない自分がいる』というのが、『信じられるということなのかな』と思ったんですけど。」

「でも、その揺るがない自分の軸を持つのはすごく難しいじゃないですか。だからこそ人は『信じる』って口に出して、不安な自分がいるからこそ、成功した自分だったりとか、理想の人物像だったりにすがりたいんじゃないかなと思いました。」

芦田愛菜

「信じること」の裏側にある感情について推察した上で、自分なりの解答を用意し、さらにはそれの難しさについても同時に語る。彼女の聡明さがよくわかる言葉だと思いました。

結論:期待する人を見極めなければいけない。

我々は、期待することによって良くも悪くも感情が揺れ動かされてしまいます。

そのため、感情の揺れを抑えるために期待しない選択肢を取ることがあると思いますが、何事も極端に考えてしまってはいけません。期待に応えてくれる人を見失うことになりかねないからです。

芦田愛菜さんの言葉を借りるなら、期待はずれのことが起きた際にもそのことを受け入れることができる人や物事に関して期待することができれば、きっと皆さまの人生が彩りあるものになるのではないかと思います。

裏切られて辛いこともあるでしょうが、だからと言ってこの世界全てを悲観するのではなく、希望あるところにぜひ目を向けてみてください。

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