こんにちは。onekoです!
5月に株が大暴落するってほんと!?!
SNSを見ているとこのような声をよく目にします。
そこで「はたして本当に暴落が起きるのか。」について考えてみようと思いました。
5月最初の山場としてFOMCの開催や雇用統計の発表がありますが、
今回は5月2日・3日に行われるFOMCを経て、市場が何を織り込んでいるのか、今後の見立てと共にお話できればと思います。
FOMCとは何か?
FOMCは Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略称です。
FOMCは、アメリカ合衆国の中央銀行である Federal Reservr Board(連邦準備理事会)、通称FRBのメンバーと地区連銀総裁が集まって行うもので、金融政策を決定するために年に8回開催されます。
FOMCはアメリカの金融政策に大きな影響を与えており、利上げや利下げなどの金融政策の決定を行っています。
そのため、FOMCの発表や議事録などの情報が発信されると、市場参加者や投資家に非常に注目されるため、その如何によって株価の変動しやすくなっています。
直近の経済動向
昨年相場を大きく下げる要因の一つとして、主にインフレ抑制のために行われた急ピッチな利上げがあります。
そして、2023年に入ってからは次のようなことが起こりました。
1/6
アメリカの22年12月の雇用統計で賃金の伸びが鈍化した。また、アメリカの22年12月ISMサービス業景況指数が悪化した。これを受けて、FRBによる金融引き締めの長期化に対する懸念が和らいだ。
2/1
FOMCで政策金利が0.25%引き上げられ、利上げ幅が縮小。FRB議長のパウエルさんからは「インフレが終わる初期段階である。」等の発言があった。
3/7
パウエル議長が議会の証言にて、利上げペースの再加速の可能性に言及した。
3/10
新興企業向けの融資で強みのあったシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻。
3/12
シグネチャーバンクが経営破綻。アメリカの金融当局は破綻した2行の全額預金保護を発表した。
3/21
イエレン財務長官は、中小規模の金融機関が経営難に陥った場合、政府は預金の全額保護等の措置を行う可能性を示唆した。
3/22
FOMCで政策金利は0.25%引き上げられた。FOMC参加者の政策金利見通しは22年12月のFOMCから変更なし。
4/5
アメリカの3月ADP雇用統計で民間部門の雇用者数が市場予想を大きく下回ったほか、3月ISMサービス業景況指数が2月から大幅に悪化し、米景気に対する慎重な見方が広がった。
4/27
アメリカ1-3月期実質GDPが前期比年率+1.1%で市場予想の+2.0%を下振れた。
直近の相場は、上記のような材料を経て下げ止まっている印象を受けます。
同時に4月はFOMCがなかったこともあって、市場全体が様子見をしているようにも見受けられます。
FOMCの結果予想と株価推移
5月のFOMCでは現状0.25%の利上げが予想されています。
現状の株価ではこの0.25%の利上げを織り込んでいると考えられるため、
仮に0.5%の利上げが行われることになった場合や利下げの目処が立たないと捉えられるような旨の発言があった場合は、市場にとって悪影響を与えることになるでしょう。
逆に、利下げをしない「据え置き」や、利下げについての具体的な言及などがあった場合は嬉しいサプライズとなるので、その後株価が大きく上昇する要因になると思います。
余談になりますが、今回のFOMCの声明文に「timing」という単語が追加されれば、利上げ停止局面に入ることが市場に印象付けられるため、この部分も一部影響があると考えて良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は年初来に起きた経済情勢の大まかな振り返りと、FOMCについての解説を行いました。
最初の問いとして「本当に暴落が起こるのか。」というものがありましたが、個人的には新しく悪いニュースなどが出てきていない現状で、今から20%〜30%また下がるようなことはないのかなと考えています。
経済大国であるアメリカの動向は今や世界中が注目しているものなので、その分発言や指標ひとつひとつの影響力が大きくなっているので、心がなかなか休まらない気持ちも共感できます。
皆さんもゴールデンウィークはFOMCや雇用統計などドキドキなイベントが続くと思いますが、一緒に乗り越えていきましょう!
ここまでご高覧いただきありがとうございました!
良きGWをお過ごしください!!
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